その7
花子は海に漂っている流れ藻を見つけ、流木から離れてそこで体を休める事にしました。流れ藻の所には花子の仲間達が数匹いました。新しい仲間です。「わたしまきです」「わたしひろみです」 「まさあきです」 「ひろゆきです」 懐かしいのぞみちゃんもいました。「のぞみちゃん、無事だったの?よかったね!」花子はのぞみちゃんとの再会を喜び合いました。
「さあ!みんな体を休めましょう!」みんなは流れ藻に寄り添って目を閉じました。
深い眠りに入ったのでした。花子はどんな夢を見たのでしょうか?
海に漂う流れ藻はゆりかごのようでした。緩やかな黒潮は流れ藻を東シナ海から、太平洋の黒潮の本流にいつの間にか花子共々運んできたのでした。花子の生まれた屋久島はいつの間にか見えなくなっていました。